低運賃や長時間労働、生産性の低さが問題となっている物流業者ですが、個人事業主や小規模物流業者が「運送以外のビジネス」をするとしたらどのようなものが最適でしょうか?
まず、多額の資金が必要なビジネスや初期投資に掛かるコストはなるべく低く抑えたいところですが、リスクを取らなければ果実も取れないのもまたビジネスの鉄則ではあります。
この場合であれば、個人や小規模事業者がビジネスに提供できるのは、「時間と労力」しかありません。
つまり、低コストで新たなビジネスを行い、利益を上げるまでになるためには、「労力と時間と所得が積み重なるタイプのビジネス」である必要があり、その上、時間と労力を注ぎ込むことで大きくなるビジネスでなければならないのです。
運送業のように、ひとつの集配案件で”いくら”というビジネスではなく、ストック収入になるビジネスが最適ということになります。
所得の種類
収入、所得には基本的に4種類あります。
「権利収入」
「ポートフォリオ収入」
「転売収入」
「労働収入」
権利収入とは例えば、不動産の賃料や印税などがそれに当たります。
ポートフォリオ収入は株式、債券、投資信託等の金融商品による所得のことです。
労働収入は時間を提供して得る収入のことです。
運送ビジネスは、当たり前ですが車両を購入、リースなどし、人を雇い賃金、報酬を支払い、その投資にかかった以上の利益を生み出すというビジネスです。
経営者から立場からは、権利収入であり、転売収入となりますが、実際に運送業務を行う労働者から見れば、自身の時間を提供して収入を得る労働収入となります。
しかし、事業の所得と言えど生産性の低さが問題である運送ビジネスを踏まえて考えると、個人事業主や小規模事業者は権利収入あるいは生産性の高い転売収入を選ばざるを得ません。
選ぶべきビジネス
そうだとしたら、選ぶべきビジネスは以下のものにならざるを得ません。
「IT」
「金融」
「インターネットビジネス」
ITと言えば、今後も一定の成長を続けるでしょうから独学で需要の高いプログラミング言語を学び、習得した上でアプリケーションなり、サイトなりを作って実績を積み、自らを売り込むということができます。
エンジニア需要も多いので、エンジニアとして起業することもできます。
プログラミング言語習得も、独学であればそれほど費用もかかりません。
プログラミングスクールでも莫大な資金が必要でもないようです。
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次に金融ですが、誰かにお金を貸すとなれば基本的に利息制限法の範囲内での利益ですし、回収できなかった場合のリスクもあります。
また、回収にはノウハウが必要ですし、精神的にも辛いものがあるので金融と考えるなら、投資あるいは投機のほうが良いかと思います。
株式や為替などの仕組みやチャートを勉強し実際に取引をして利益を出すということになります。
最初は恐らく市場の養分にしかなれませんが努力次第で結果を出すことは不可能ではないでしょう。
インターネットビジネスですが、正直これが一番良いかと思います。
初期費用がほぼなく、ストック収入になり、再現性があるというところではある意味最高です。
現代は個人がメディアを持てる時代になりましたから、ブログをしてファンを増やし、メルマガ等を利用して物販、アフィリエイト、広告収入などをもらったり、YouTubeに動画を投稿して広告収入を得ることもできます。
もちろんそれらにもハードルがありますが、それを地道にクリアすることで収入の芽は出てくるので、「継続力」が重要になってくるでしょう。
まとめ
IT、金融、インターネットビジネスを挙げました。
これ以外にもあるかもしれませんが基本的にインターネットを使わないビジネスは今後成立しないであろうことは容易に想像ができます。
いずれにせよ、小規模事業者が運送ビジネス一本で続けていくには非常に厳しい環境ですので何か考えるより他はありません。
参考になれば幸いです。
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