弊社は直接契約しているドライバーが7人ほどの小さい会社です。
社会で言われる人手不足の例外にももちろん漏れず、人が欲しいのは山々ではあります。
とは言え、現在在籍しているメンバーは、荷主への対応もよく、各ドライバー同士で協力し合いながら多くの運行をこなしています。
この業界の慣習であれば、本来のところ二人、三人でこなす運行を一人で行ったりもします。
配車係が臨機応変にドライバーの体の負担も考慮した上で、各ドライバーの運行を指示しています。
このために、各ドライバーの運賃、報酬は当然多くなり、繁忙期のような時にはドライバー一人あたり相場を遥かに越える売上が出たりもするのです。
同業者に話してもまず信じてもらえませんが、これは各ドライバーが会社に対しても各ドライバーに対しても協力的且つ、弊社もドライバーを信頼しているからです。
生産性向上を図る
先ほども説明したように、本来二人、三人で行う運行を一人でこなしてもらうことになるため、一人あたりの生産性が向上します。
現実問題、例えば宅配の仕事を一日こなしても良くて25000円程度で仮に歩合で良いコース(集荷が多い、大量小口の配達が多い)ところをもらえたとしても、そういったコースは取引材料になることが多く、長い目で見るとそれほど良いとも言えない現実があります。
弊社はチャーター便が主な仕事で定期案件もあれば、スポット案件も多くあります。
定期案件の中でスポット案件を組み込めば大きな売上を確保することは可能なのです。
しかし、これは各ドライバーが利己的な考え方をしている場合ではうまくいきません。
運行を突然変えたり、他のドライバーのヘルプに入るといった指示をしたときに、「その分の報酬は出るんですか?」とか「ヘルプに入って自分にメリットはあるんですか?」とか言われたりしてしまうと、この運行は成立しません。
ドライバーを雇用契約する場合もかなり難しいでしょう。
当然、労働基準法もありますし、拘束時間の規制に触れてしまう場合もあるからです。
理想的なのは労働基準法の規制を受けず、各ドライバーが自営という体裁で、各自協力的に、報酬も健康も満足に足るという状態です。
だからこそ、ドライバー同士、会社対ドライバーの信頼関係は何よりも重要なところになります。
実は、これまで弊社に入ってきたドライバーもこれが受け入れられず、非協力的な方は去っていかれました。
もちろん、その方の判断は正しいのです。
「なんで自営なのに他のドライバーに協力しなければいけないの?」
と言われれば、その通りで、正論です。
しかし、それでは各ドライバーの高報酬を実現できないからこのスタイルを変えることはできないのです。
各ドライバーも会社も「少しづつ我慢をする」ことがいかに重要かと思うところです。
運賃はスポットの緊急案件以外は高い報酬とは決して言えません。
だからこそ、工夫し、試行錯誤を重ねて行き着いた結論が現在のこのスタイルなのです。
ドライバーへの報酬は上がる
もちろん、各ドライバーの報酬は上がります。
業界の運賃は基本的には人手不足と言えどそれほど上がっていません。
それは長いデフレーションを経過し、現在はスタグフレーションという状況のようです。
そういった経済環境の中で、ドライバーの報酬を上げるには「多少の無理」と「相互扶助」しかありません。
弊社のドライバーの報酬は他社よりも圧倒的に高いはずです。
当然、二人の仕事を一人でやるわけですから、報酬は上がります。ドライバーの身体が許す限りその運行は可能です。
だからこそドライバーの健康状態は毎日報告していただくし、その運行ができなければ案件を断るまでです。
ドライバーもその運行が良いということであれば問題はありません。
人手不足の解決になる
このために解決できることが二つあります。
「人手不足の短期的解決」
「ドライバーへの高報酬」
です。
これは生産性向上が実現したということになります。
また、現状の人手不足が一時解決したことになります。
まとめ
少数精鋭でドライバーは大変なこともありますが、彼らの人間性と能力には頭が下がります。
いつも助けて頂いています。
互いへの感謝を忘れず、社会の物流インフラを担う産業として今後も日々精進していきたいところです。
変わった社風かもしれませんがこういった社風であることは是非知っていただきたいところです。
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